炎迫る生息地、救助続く オランウータン53頭保護―インドネシア
救助隊によって保護されたオランウータン親子=9月3日、西カリマンタン州(インドネシア林業省など提供)(AFP時事)
【ジャカルタ時事】インドネシアで続く森林火災で、絶滅の危機にあるオランウータンの生息地に被害が出ている。野生動物の保護団体は18日、8月以降にオランウータン53頭を保護したと明らかにしたが、救助活動は難航している。
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インドネシアでは、毎年乾期に開墾のための野焼きなどによる森林火災が発生。今年は強力なエルニーニョ現象が重なり、被害が拡大している。
オランウータンはカリマンタン島とスマトラ島にのみ生息し、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に指定されている。正確な数は不明だが、森林破壊や密猟により減少傾向にあるとされる。
インドネシアでオランウータンなどの保護活動を行う団体「YIARI」によると、8月6日から10月18日までに西カリマンタン州で救助された数は53頭に上る。衛星画像を分析したところ、生息地で火災が広がっているという。
火災が起きている森林での救助作業は困難を極める。高温で煙が立ちこめる中で行われ、オランウータンも火の手から逃れようと高い木の上にいることが多いためだ。また、人員や保護施設の収容能力が限られる一方、安全に野生へ戻せる場所を見つけるのも容易でない。
YIARI広報担当のヘリベルトゥス・スチャディ氏は取材に、救助はあくまで「最後の手段」にすぎないと強調。「生息地の保全や効果的な火災予防、責任ある土地管理、地域社会や関係当局との連携を通じた包括的なアプローチが必要だ」と訴えた。
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