インフレで「青い津波」 渡辺靖・慶応大教授―米中間選挙・識者談話
渡辺靖 慶応大教授(本人提供)
渡辺靖・慶応大教授(米国研究)の話 民主党による下院奪還は想定していたが、上院も制したこの勢いは「ブルーウェーブ(青い波)」というよりも「津波」だ。
米中間選挙、インフレ進行に不満噴出 「トランプ氏信じる」の声も―投票所
背景にあるのはインフレだ。関税の引き上げで物価が上昇傾向だったところに対イラン軍事作戦の長期化で油価が高騰。住宅ローンやクレジットカードの金利が上がり、破産する人らが出てきて「トランプ(大統領)離れ」が起きた。
民主党が積極的に評価されたわけではない。共和党が自滅した形だ。2024年大統領選でトランプ氏勝利に貢献した19~34歳の若年層とヒスパニック系有権者の支持を大きく減らした。若年層はトランプ政権が開発を進める人工知能(AI)が雇用を不安定化させているとの不安がある。ヒスパニック層は政権の不法移民対策がやり過ぎだと怒りを抱いている。
上下両院を民主が握るが、今回の議席数ではトランプ氏罷免は依然としてハードルが高い。今後はヘグセス国防長官を辞任に追い込むため、議会での追及を強めていくのではないか。
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