〈インタビュー〉急成長アパレル「yutori」が拡大路線を軌道修正した事情 片石社長が語るM&A、ちいかわコラボ… | ビジネス | 東洋経済オンライン

「9090」をはじめ、若年層向けアパレルブランドを展開するyutori。アパレルEC大手のZOZOから出資を受け、2023年12月には設立から5年あまりで上場したことで大きな話題を集めた。
既存のアパレル事業を育成しながら、元AKB48・小嶋陽菜氏が手がける女性向けブランドのheart relation社を買収するなど、事業規模を拡大。直近の27年3月期第1四半期は売上高・純利益ともに過去最高を更新した。
一方、今年6月には、副社長として成長を牽引してきた共同創業者の瀬之口和磨氏が退任。新しい局面を迎える中、足元の変化と今後の成長戦略について片石貴展社長に聞いた。
――M&Aも駆使してグループ全体のブランド数は35まで拡大しましたが、かつては「70ブランド」を目標にしていました。
上場した当初は新しいブランドをどんどん作る段階だったが、今は伸びているブランドにしっかり投資して伸ばす戦略に変えている。その背景としてまず、アパレル業界では新ブランドを作りづらくなっている。
以前はインスタグラムで発信すれば、毎日ありえないくらいの勢いでフォロワーが増え、そうした大きな波に乗りながら新しいブランドを立ち上げてインパクトを生み出せた。それが今は、SNSでどれだけ作り込んで投稿しても波が起こりづらい。X(旧Twitter)のアルゴリズム変更なども影響しているかもしれない。
もう1つの転換点が、「9090」など主力ブランドの台湾への出店だった。“非言語”のファッションには言葉の壁がない。台湾の消費者が日本に来たときにも買ってくれている。グローバル、少なくともアジアのマーケットを取れるため、僕らが当初想定していた1ブランドの売上高10億円から、インバウンド(訪日客)を含めて50億円まで目指せるのではないかと考えるようになった。
会社の思想として新しいブランドを生み出し続けることも大切だが、合理的に、既存ブランドに伸びしろがあるならばもっと伸ばそうということだ。
――今後はM&Aも、規模拡大以外が目的になってくる?
この記事は有料会員限定です
残り 1631文字
各タグのフォローボタンをクリックしフォローすると、関連する新着記事をメールで受け取ることができます
445 記事
関連記事
本文の内容に基づいた記事をピックアップしています
フォローすると、最新記事をメールでお知らせします。
いのうえ さやSaya Inoue
自動車業界を担当後、現在は専門店やアパレルなど小売業界を担当。大学時代は写真部に所属。趣味は漫画を読むこと、映画のサントラを聴くこと。
フォローすると、最新記事をメールでお知らせします。
なかやま かずきKazuki Nakayama
趣味は旧Twitter(@overk0823)。1991年生まれ。東京外国語大学中国語専攻卒。在学中に北京師範大学文学部へ留学。2015年、東洋経済新報社に入社。食品・小売業界の担当記者や『会社四季報 業界地図』編集長、『週刊東洋経済』編集部、『会社四季報』編集部、「会社四季報オンライン」編集部、『米国会社四季報』編集長などを経て23年10月から東洋経済編集部(編集者・記者)。「財新・東洋経済スタジオ」スタッフを兼任。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.