米民主、オバマ氏の集票力期待 激戦州で相次ぎ候補支援―中間選挙
米国のオバマ元大統領=6月18日、イリノイ州シカゴ(EPA時事)
【ワシントン時事】11月の米中間選挙に向け、野党民主党がオバマ元大統領の集票力に期待を寄せている。与党共和党がトランプ大統領の熱狂的支持層「MAGA(マガ)」派の掘り起こしに躍起となる中、民主党はオバマ氏の知名度と人気を頼りに有権者の投票意欲を高め、激戦区での勝利につなげたい考えだ。
「公民権運動の英雄たちは投票権を勝ち取るために行進し、命さえ落とした。その権利を行使してほしい」。オバマ氏は8日、南部ジョージア州の上院選に臨む民主党現職オソフ氏への支持を呼び掛ける動画でこう述べ、投票を促した。
上院選の激戦州である東部メーン州のジャクソン元州上院議員らへの支持も相次ぎ表明。米メディアによると、上院選や知事選の候補を支援する20本余りの動画を収録した。今後は遊説にも乗り出す方針で、24日には中西部ミシガン州で上院候補エルサイード氏の応援演説を行う予定だ。
大統領職を退いてから10年近くたつが、オバマ氏の人気は根強い。CNNテレビが今夏公表した世論調査によると、オバマ氏に好感を持つ国民は57%に上った。NBCテレビの9月の調査では、オバマ氏が支持表明した候補を「支持する可能性が高い」と答えた人は43%。トランプ氏では30%にとどまった。
民主党が今でもオバマ氏を頼みとするのは、2028年大統領選を見据え、衆目の一致する次世代リーダーが不在という現状の裏返しでもある。党内では中道派と急進左派による路線対立が深まり、「反トランプ」以外に有権者の支持を取り戻すための方向性が定まらない。
それでもトランプ氏の支持率低迷を背景に、下院では民主党が多数派を奪還するとの見方が強まっている。CBSテレビによると、オバマ氏は7日に開いた資金集め集会で、トランプ政権に歯止めをかけなければ民主主義が脅威にさらされると強調。「われわれにはチャンスだ」と述べ、上院奪還にも意欲を示した。
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