[ITmedia エグゼクティブ] TDKがCEATEC出展 映像を網膜に直接投影するミラー、スマートグラスに鮮明な映像
TDKが開発した「メタオプティクスミラー」を搭載したスマートグラスのデモ機=10月2日、東京都中央区(柳原一哉撮影)
TDKは13日、映像を目の網膜に直接投影する、世界初とされる「メタオプティクスミラー」を搭載したスマートグラス(眼鏡型ウエアラブル端末)のデモ機を、千葉市の幕張メッセで同日開幕した最新ITの展示会「CEATEC(シーテック)」に出展した。
TDKによると、自社開発のメタオプティクスミラーは、可視光の透過率が80%という通常の眼鏡レンズと同等の透明度を保ちながら、厚さを150ナノ(ナノは10億分の1)メートルに抑えた薄型と平坦(へいたん)化の両立を実現。これによりミラーをレンズに埋め込み、ほぼ一体化させられた。
TDKは世界初の「メタオプティクスミラー」を搭載したスマートグラスのデモ機をシーテックに出展した=10月13日、千葉市の幕張メッセ(柳原一哉撮影)
映像を網膜に直接投影するため、視力に関係なく鮮明な映像を見られる。肉眼で見る風景と描画される映像両方に焦点が合うメリットもある。
同社は2025年から基礎検証などの開発に着手。シーテック出展を経て27年には製品化に向けた準備に入る。現状ではモノクロ対応のみだが、「数年以内にフルカラー対応の実証と量産を目指す」という。
従来のスマートグラスでは目の前に分厚い曲面ミラーを取り付けそれを介して映像を網膜に描写していた。このためメガネの外観が不自然になったり、視界を妨げたりする課題があり、市場への普及が難しいと指摘されていた。(柳原一哉)
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