【平将明・自民サイバー本部長に聞く(上)】「誰もがハッカーになれる」サイバーパンデミック前夜…インフラを守れ | ビジネス | 東洋経済オンライン

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企業を狙ったサイバー攻撃が相次いでいる。いま何が起きているのか、これからどうなるのか、そして政治に何ができるのか。初代のサイバー安全保障担当相を務め、現在は自民党の国家サイバーセキュリティ戦略本部長として「サイバー有事前夜」と警鐘を鳴らす平将明衆議院議員に聞いた(全3回)。1回目は、AIが攻撃をどう変えたのか、そして「サイバー有事前夜」とは何を意味するのかについて。
――平さんは2025年10月まで、初代のサイバー安全保障担当相(デジタル相兼務)でした。退任から約1年、企業を狙ったサイバー攻撃が相次いでいます。
私が大臣を退任した後の25年11月、アメリカのAI企業アンソロピックは、中国政府の支援を受けたとみられるハッカー集団が同社のAI(クロード・コード)を悪用し、複数の企業や政府機関にサイバー攻撃を仕掛けていたことを確認したと発表した。
攻撃は同年9月だったようだが、これまでと違うのは、人間のハッカーが手作業で進める攻撃ではなく、AIが主体となって実行する攻撃だったということだ。AIに最初の指示を出すと、あとはAIが自ら判断して、連続的、自動的に攻撃を重ねていく。大臣時代の国会答弁や退任会見でも「将来的にはAI対AIの世界が来るだろう」という趣旨で述べていた。AIの進化はますます速くなっているという認識だ。

平将明(たいら・まさあき)/1967年生まれ。89年早稲田大学法学部卒業。会社勤めを経て実家の青果仲卸会社の社長に就任。2005年衆議院選挙で初当選(当選8回)。24年デジタル相兼サイバー安全保障担当相として初入閣。25年から現職(撮影:今祥雄)
――大臣を退任後、自民党の国家サイバーセキュリティ戦略本部長に就きました。
今年の春には、アンソロピックの新たなAIモデル「クロード・ミュトス」(26年4月に公表)の能力が明らかになり、私は強い危機感を持った。AIが、コンピューター上のプログラムに潜む未知の脆弱性(システム上の欠陥)を瞬時に見つけ出せるようになったのは、非常に大きな脅威だと考えたからだ。
すぐに衆院議員会館の私の事務所に関係者を集め、対応を協議した。
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くらまえ かつひさKatsuhisa Kuramae
1976年、鹿児島県南九州市川辺町生まれ。2000年朝日新聞社入社。政治部記者、論説委員(政治担当)、政治部デスクを歴任し、26年4月独立。著書に『自民党の魔力』(朝日新聞出版)、『日本政治と宗教団体』(共著、朝日新聞出版)、『「言った者勝ち」社会』(共著、朝日新聞出版)、『自壊する官邸』(共著、朝日新聞出版)がある。X(旧ツイッター):https://x.com/k_kuramae、note:https://note.com/katsuhisakuramae
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