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Wednesday, September 16, 2026

Claude Fable 5.1が370年前の未解読暗号「Cyphral Distich」を1日足らずで解読

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AIモデル「Claude Fable 5.1」が370年以上未解読とされてきた謎の暗号「Cyphral Distich」をわずか1日足らずで解読したというニュースが飛び込んできました。1899年に「Notes and Queries」誌で未解決問題として提示されて以来、「Cyphral Distich」は多くの暗号研究者たちの挑戦を退けてきた難問でした。AIが具体的にどのようにして暗号を解読したかについて、AI研究者のゲビー・ジャフ氏がブログにて語っています。

Claude Fable 5.1 Solves the Cyphral Distich
https://www.vals.ai/blogs/fable-solves-cyphral-distich

「Cyphral Distich」は17世紀の作家サー・トマス・アーカートの著作「Logopandecteision」の末尾に記された、それぞれ32個の数字からなる2行の暗号文です。「Logopandecteision」とはギリシャ語の「Logos(言葉・理性)」と「Pandectes(すべてを受け入れるもの・百科事典的な書物)」を組み合わせた造語であり、「あらゆる知識と言葉を網羅する全知の言語」といった意味が込められているとされています。アーカートは本書の中で自分が考案した人工言語の優秀性を説いていますが、あまりに文法が難解であるなどとても実用的であるとは言えない内容であり、随所に債権者などへの愚痴や自己弁護が記されていることも相まって本書は奇書の扱いを受けている節があります。


「Cyphral Distich」の内容はこんな感じ。

5.3.27.38.32.14.21.8.66.8.70.39.5.9.12.18.2.3.56.5.1.7.3.2.13.19.3.25.9.3.16.6.
25.15.13.6.11.20.5.1.2.12.1.20.20.49.20.20.35.33.4.6.8.35.5.33.5.5.18.10.3.11.32.42.

「Cyphral Distich」は32個の「Proquiritations」の記載の後に綴られていて、ここには「request of」や「wish of」で終わる32行の「願い」が記されています。以下リンクの412ページから確認できます。

The works of Sir Thomas Urquhart ... Reprinted from the original editions : Maitland Club (Glasgow) : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive
https://archive.org/details/worksofsirthomas00mait/page/412/mode/1up

「Cyphral Distich」はこれまで多くの人々が様々な解読方法を試みましたが、最終的な解読には至りませんでした。そこでジャフ氏らはClaude Fable 5.1による解読を試みたところ、44分間・176,000トークンを消費した上で2つの重要なポイントを発見して暗号解読に成功したとのこと。

・「32」という数字の重要性
暗号文がアーカートの記した「32 Proquiritations」という文の直後に配置されていることとアーカート自身が「32」という数字を強調している点から、 Claude Fable 5.1は「32」という数字が何らかの鍵を握る可能性があるとして注目しました。

・詩のメッセージ
暗号に付随する詩が「正直な読者はそこに『自身の心の願いと作者の思い』を見つけるだろう」と謳っている点から、 Claude Fable 5.1は暗号の解読キーが外部にあるのではなく書籍そのものにあると推測しました。

最終的にClaude Fable 5.1は「32 Proquiritations」という文言「32」という数字「願い」の言葉を組み合わせて衝撃的な解読ルール、「暗号文のi番目の数字(n)に対し、i番目の「Proquiritation」に移動し、n番目に現れる単語の最初の文字を取得する」を発見しました。例えば1番目の数字は5です。1番目のProquiritationを見ると「Seeing, from the creation of the world…」と書かれているので、5番目の単語「of」の頭にある「o」を取ります。


ルールに従って解読されたメッセージは以下の通りです。

O GOD UPHOLD KING CHARLS THE SECOND AND
MAKE HIM THE SUPREME RULER OF THIS LAND

和訳すると「おお神よ、チャールズ二世王を守り給え、彼をこの地の最高支配者に据え給え」となり、当時の王政復古を支持する内容でした。アーカートが熱心な王党派であったことが記録に残っていることからも、解読内容は歴史的な裏付けが取れているものとだいえます。


アーカートは別の著書「The Jewel」にも同様の暗号「Cyphral Octastich」を残していますが、32個ではなく285個の数字からなる長い暗号文であり、やはり未解読でしたがFable 5.1により解読に成功しました。

Result: the Cyfral Octastick is solved (all but nine letters)

                       【中略】

GREAT LORD, MANTAINE THAT REGAL FAMILIE
WHEREOF KING CHARLS THE SECOND IS THE HEAD,
AND GRANT THAT HE MAY BEARE THE SUPREME SWEIGH
WHERE ENGLISH, SCOTS AND IR[I]SH ARE BORNE AND BRED,
AND [·········] THIS USURP'D AUTHORITIE
REIGNE IN HIS ROYAL PREDECESSORS STEAD;
LET HIM BE OUR SOLE CESAR, ARTUR, HECTOR,
OUR EMPEROUR, KING, MONARCH AND PROTECTOR.
                        AMEN, SO BE IT. (the Decagram)

解読された文を和訳すると以下の通りになります。

偉大なる主よ、王家の家系を
チャールズ二世王をその長として守り給え、
そしてイングランド人・スコットランド人・アイルランド人が生まれ育つ地において、
彼が至高の権威を振るうことを許し給え。
そして[·········]この簒奪された権威が、
彼の王室の先代たちの代わりに君臨せんことを。
彼を我らの唯一のシーザー・アーサー・ヘクトル、
我らの皇帝・王・君主・守護者とならせ給え。
                        アーメン、そのようにあれ。(十芒星)

今回のClaude Fable 5.1による暗号解読を受けてジャフ氏は、特別な暗号解析能力ではなく単純なルールを見つけ出すまで諦めずに探し続ける「粘り強さ」が解読の鍵であったと分析しています。実際のところ、Kryptos K4のような本物の難問を解読するのは記事作成時点のAIモデルには難しいだろうとも指摘しています。そしてAIの特性「粘り強さ」は今後も様々な分野で応用される可能性を秘めていると締めくくっています。

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