[ITmedia News] IDCFクラウド障害、一部でバックアップ取り出し可能に データ流出は「なかった」
著者
岡田有花
[ITmedia]
IDCフロンティアは10月14日、不正アクセスによる障害が起きているクラウドサービス「IDCFクラウド」について、一部の顧客についてバックアップデータを取り出せると確認したと発表した。また、仮想サーバ内のデータは外部へ流出しなかったと判断した。
バックアップデータの取り出しについて(14日付のニュースリリースより)
一方、仮想サーバの起動や請求情報の確認などに使う「IDCFクラウドポータル」では、48社の登録情報が不正に照会されていたことが判明した。
セキュリティ専門企業と連携、バックアップデータの安全性を確認
同社はこれまで「顧客データの取り出しや復元は困難」と見込んでいたが、外部のセキュリティ専門企業と連携してバックアップデータの安全性を確認。障害の影響を受けた495の企業・自治体のうち、「スナップショット機能」を使っていた194の顧客について取り出しが可能になった。
スナップショット機能は、仮想サーバのデータ保存領域のある時点の状態を、物理的に異なる筐体に保存する機能。取り出したデータの復元の可否や具体的な提供方法は、対象の顧客に個別に連絡している。
仮想サーバ内のデータ流出については、侵入経路、各種ログ、攻撃者が設置したファイルや実行した処理などを調べたが、仮想サーバ内のデータを照会したり外部へ持ち出したりした痕跡や、それを裏付ける事実は見つからなかった。情報の不正利用などの二次被害も現時点では確認していない。
#「IDCFクラウドポータル」で不正な照会見つかる
一方、「IDCFクラウドポータル」では、48社の登録情報に不正な照会があったことが分かった。
照会された情報は、契約時に設定した企業名、ポータルのログインIDとパスワード(復元困難かつランダムなハッシュ値)、通知先の企業メールアドレス、月額利用料金の合計額。このうち2社(各1件)のメールアドレスは担当者の個人名を含む可能性がある。
外部へ持ち出した痕跡は見つかっていない。対象の顧客には個別に連絡している。
障害の影響がなかったリージョンの仮想サーバは引き続き使える。予防措置として、顧客自身でバックアップを取るよう求めてきたが、より簡単にバックアップを取得できる方法も準備しているという。
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