デリバリー大手のドアダッシュ、食材配達のインスタカートを買収
米国のデリバリー大手「DoorDash」は、食料品配達大手の「Instacart」を買収すると発表した。総額は約170億ドル(約2兆6,800億円)。Instacartの評価額は1株あたり65ドルで、これは10月22日のInstacartの終値に対して26%のプレミアムに相当する。
DoorDashとInstacartが連携することで、特に食料品を中心としたデリバリーを強化する。多くの家庭では、毎週の大量買い出しにはInstacartを、食事や近隣で必要な商品を1時間以内に手に入れるにはDoorDashを利用している。
こうした両社の異なる強みを連携し、規模を問わずあらゆる食料品店や小売業者に対し、DoorDashの配送ネットワークとInstacartの食料品・フルフィルメント技術を、両社のアプリや各店舗のウェブサイトを通じて提供する。
また、配達を担う「ダッシャー」や「ショッパー」にとっても、収入を得るためのより多くの選択肢が得られるとする。
大手オンライン小売業者や食料品店は、独自の配送車両、倉庫、会員プログラム、AIショッピングアシスタントなどを構築し、競争を加速させている。一方、利益率が低い食料品店や小売業者がこれらを単独で構築することは難しく、AIの普及により、地域商業にとっての競争環境はさらに不利になるリスクがあるとする。
DoorDashとInstacartが協力することで、小規模な事業者にもこれらの恩恵をもたらし、
地域社会の利益につながるとし、地元店舗のオンライン事業拡大を支援などに取り組む。
今後もInstacartのブランドやサービスは継続。Instacartの顧客にとっては、現在の約10万店舗に加え、さらに5万店舗以上で買い物ができるようになる。また、DashPassとInstacart+の会員は、1つの会員費のみを支払うこととなり、会員費だけで年間推定1億ドルの節約が見込まれるという。
取引完了は、2027年末から28年上半期を予定。取引完了後も、DoorDashはInstacartのブランド、エンタープライズ向けテクノロジー製品、アプリなどを維持する予定。また、取引が完了するまでは、DoorDashとInstacartは引き続き別個の独立した企業として運営される。
なお、日本においてはDoorDashが21年6月にサービス開始したが、22年6月に同じデリバリー大手のWolt買収をきっかけに日本ではWoltに集約。その後、26年3月にWoltが日本撤退している。
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