「インクジェットプリンターが印刷している瞬間」の写真はどうやって撮影されたのか?

撮影者はドイツのケルン在住の学生で実験写真家のオーレ・ビールフェルト氏(@macrofying)です。ビールフェルト氏は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のロックダウン中に屋根裏部屋で古い顕微鏡を発見し、顕微鏡写真に興味を持ったとのこと。ビールフェルト氏は顕微鏡を父親のカメラに接続するアダプターを自作するほどで、今回受賞したインクジェットプリンターが印刷する瞬間の写真も、自作のツールで撮影されたものです。
ビールフェルト氏はXへの投稿で、どのように写真を撮影したのかを解説しています。
A printer printing onto paper. https://t.co/2hL4THX4Ut
— macrofying (@macrofying) October 21, 2026
通常のインクジェットプリンターでは、プリントヘッドが紙の上を素早く移動してインクを吹き付けますが、高速で移動するプリントヘッドには顕微鏡カメラの焦点が合いません。この問題を解決するため、ビールフェルト氏は「固定したプリントヘッドの下を紙が移動する装置」を自作したとのこと。
以下のX埋め込みで、分解したプリントヘッドや組み立ての様子を確認可能です。
Building the rig and the final setup. https://t.co/zOm4bCyo5B
— macrofying (@macrofying) October 21, 2026
まずはプリントヘッドを固定する装置と、紙が移動するレールを組み立てます。
プリントヘッドを制御する基板がこれ。
基板や印字する紙をセットします。
ライトをセット。
顕微鏡カメラも固定します。
プリントヘッドを装着しました。
顕微鏡カメラの焦点を調節し、紙の送り出しもチェックします。
印刷スタート。
固定されたプリントヘッドの下を紙が動く仕組みにより、通常は素早く動くプリントヘッドを顕微鏡カメラで捉えることができたというわけです。加えて、フラッシュをシャッターとし暗室で撮影することで、インク滴を空中で静止させた「インクジェットプリンターがまさに印刷する瞬間の写真」を撮影しています。
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