国民の怒り反映 前嶋和弘・上智大教授―米中間選挙・識者談話
前嶋和弘・上智大教授(米国政治)(本人提供)
前嶋和弘・上智大教授(米国政治)の話 今回の中間選挙では、民主党支持者を中心に、トランプ政権に対する国民の怒りが反映された。各国との関税を巡るあつれきや対イラン軍事作戦への不満が表面化した。
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過去の中間選挙でも与党は議席を減らしてきた。ただ、今回はこれまでに比べ、かなり減らしており、共和党が強い州でも民主党が躍進した。投票に行くよう求めたトランプ大統領の呼び掛けに共和党支持者が応じなかったのだろう。
ただ、これで民主党の思い通りに法案を通過させられるわけではない。上院での議事妨害(フィリバスター)阻止には60票が必要だが、民主党は単独でこれだけの議席を確保できていない。下院では大統領の弾劾訴追も可能になるが、上院の3分の2以上が賛成しないと罷免に至らない。
共和党支持層に限れば、トランプ氏の支持率は8割以上。弾劾に踏み切れば、同氏を守ろうとする支持者との間で分断が深まりかねない。
第1次トランプ政権時の中間選挙では下院で民主党が多数を占めたが、トランプ氏は自身の政策を断行した。レームダック(死に体)化は今回が初めてではない。とはいえ、これまでのような好き勝手はしにくいムードになるのも事実。同氏がどれだけ失速していくかが注目点だ。
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