[ITmedia News] メルカリ株が大幅安、1カ月で3割下落 最新ポケカ出品禁止を嫌気、転売・不正利用の批判も相次ぐ
著者
岡田有花
[ITmedia]
メルカリの株価が9月16日、前日比247円安(6.39%安)の3621円まで下落して取引を終えた。8月10日には年初来高値5111円を付けていたが、9月に入って3度の急落を経て、約1カ月で約29%下落した。
16日の下落の主な材料は、前日に発表した、ポケモンカード(ポケカ)の出品規制とみられる。9月に入ってからは、転売や不正利用をめぐるSNSでの批判に加え、証券会社が投資判断を引き下げたことも響き、下落が続いている。
メルカリで1年に取引されたアイテムカテゴリーの4位がポケカだ(メルカリが7月に公表した資料より/2025年4月~26年3月)
9月16日の下落の材料は、前日に発表したポケカの出品規制だ。同社は、ポケカ拡張パック「ポケモンカードゲーム 30th CELEBRATION」(9月16日発売)の未開封品や、カード3枚とパック2つが入った「30th CELEBRATION カードセット」(10月16日発売)などを一定期間、出品禁止にすると発表した。
ポケカはメルカリにとって大きな商材だ。同社が7月に公表した資料(URL)によると、「取引されたアイテムカテゴリーTOP5」の4位がポケカだ。売上額などは公開されていないが、メルカリはポケカの大会「メルカリ トレカ杯」を開くなど力を入れている。
今回禁止したのはシリーズの一部商品に限られ、しかも一時的だ。この規制だけによる収益への影響は軽微とみられる。ただ市場は、今後転売批判が起きるたびに人気商品が出品禁止になったり、対象が他のグッズにも広がったりする可能性を警戒しているようだ。
メルカリをめぐっては、9月に入ってから転売や不正利用をめぐる批判が相次いだ。くら寿司の「ちいかわ」コラボ景品がメルカリに不正出品されているとの指摘がSNSで広がった9月2日には、株価が7.99%下落。同日は日経平均が2.85%安と市場全体が大幅安だったが、メルカリの下落率はこれを大きく上回っていた。
9月8日には5.53%急落。豪証券大手マッコーリーが投資判断を「ニュートラル」に引き下げたことが直接の材料とみられるが、同じころXで「メルカリがマネーロンダリングに使われているのではないか」という疑惑が拡散していた(メルカリは否定)。また10日ごろには、テスト運用中の「限定公開」機能の悪用を懸念する声がSNSで話題になった。
「マネロンでは」と疑われてXで拡散した出品。実際はこの価格で販売されておらず、メルカリは「マネーロンダリングやクレジットカードの現金化などを目的とした取引には該当しないことを確認した」という
足下の業績は好調だ。2026年6月期は売上収益2293億円(前年比19.0%増)、コア営業利益442億円(60.2%増)と過去最高だった。
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