涙の頂点、つないだバトン 尾野真歩、世界女王に完勝―アジア大会・空手
空手女子個人形で優勝し、喜ぶ尾野真歩(右)=20日、愛知・豊橋市総合体育館
尾野は優勝が確定すると、喜びをかみしめた。古川監督と抱擁を交わし、涙がこみ上げる。空手女子形は前回まで日本勢が8連覇。「安堵(あんど)の気持ちが強い。自分の信念を持って演武できてよかった」。自国開催の重圧をはねのけ、伝統のバトンをつないだ。
北條巧、日本勢の金1号 テックボールは坂本が銅―愛知・名古屋アジア大会
決勝の相手は、昨年の世界選手権決勝で屈した2021年東京五輪銅メダルの香港選手。尾野は鋭く力強い動きで仮想の敵との攻防を表現し、動作の意図も伝わるように心掛けた。5―0で完勝。6月のアジア選手権に続き世界女王を退けた。
昨年までは「表彰台の一番上にいかなければ」と追い詰められていた。意識をライバルではなく、自身に向けたことが転機に。男子形で東京五輪覇者の喜友名諒さんの演武を参考に動きを見詰め直し、空手の楽しさを思い出した。決勝も「自分の表現したいものに集中できた」と胸を張った。
東京五輪は原則無観客での開催。空手は24年パリ、28年ロサンゼルス両五輪で実施競技から外れ、世界連盟は32年大会以降の復帰を目指している。尾野は「皆さんの目の前で五輪の舞台があったらいいなと強く思う。空手の歴史や魅力を伝えていければ」と競技の発展に視線を向けた。
![]()
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.
