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Tuesday, October 27, 2026

OBS Studio 33.0.0が登場、ブラウザ機能の修正やプラグイン管理の刷新など多数の改善

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動画配信・録画ソフトウェア「OBS Studio」のバージョン33.0.0が2026年10月24日にリリースされました。ブラウザ機能の基盤が約2年ぶりに大幅更新されたほか、プラグインの管理方式が刷新され、映像ソースの配置やゲームキャプチャー、音声関連機能なども改善されています。

Release OBS Studio 33.0.0 · obsproject/obs-studio
https://github.com/obsproject/obs-studio/releases/tag/33.0.0

バージョン33.0.0で最も大きなアップデートが、OBS Studioでウェブページを表示するために使われている「Chromium Embedded Framework(CEF)」の更新です。CEFはGoogle Chromeなどと同じChromiumを基盤とする技術で、OBS Studioでは「ブラウザソース」や「ブラウザドック」を表示するために利用されています。

OBS Studio 33.0.0では、CEFがバージョン127/6533から150/7871へ更新されました。これは2024年7月に公開されたバージョンから2026年9月に公開されたバージョンへの大幅な更新に相当します。ブラウザの内部基盤を新しくすることでバージョン127以降に加えられた修正や改善を取り込むことになりますが、開発チームによると今回の変更は内部的なものであり、通常はユーザーが見た目の違いを感じることはないとのことです。

ブラウザ周りについては、正式版の公開前には複数の不具合が修正されていました。10月9日に公開されたリリース候補版「RC1」では、ブラウザソースを更新すると画面が真っ白になる問題や、ブラウザソースからローカルネットワークへの通信が失敗する問題などが修正されました。

続く10月17日公開の「RC2」では、Windows環境でユーザーフォルダのパスに日本語などのUnicode文字が含まれている場合、ブラウザ関連の移行処理中にOBS Studioがクラッシュする問題を修正。また、安全でない接続を使用する外部ウェブページから、ブラウザソースのローカルファイル処理を呼び出せてしまう問題にも対処しました。さらに10月21日公開の「RC3」ではWindows 11でOBS Studioを管理者として実行するとブラウザソースが動作しなくなる問題が修正されています。

Releases · obsproject/obs-studio
https://github.com/obsproject/obs-studio/releases

プラグインの管理方式も全面的に刷新されました。たとえば、標準プラグインが新設された「core」フォルダに移されたほか、サードパーティー製プラグインのインストール先やフォルダ構成も変更されました。従来の場所にインストールされたプラグインは、OBS Studio 33.0.0でも引き続き使用できます。

ただし、プラグインマネージャーでは旧形式のプラグインに「旧形式」という表示が付けられ、将来のバージョンでは読み込まれなくなる予定。OBS Studioの開発チームによれば、旧形式のプラグインは少なくともバージョン34.0までは利用できるとのこと。バージョン34.0は2027年8月ごろのリリースが予定されており、現時点でユーザーが直ちに対応する必要はありませんが、利用しているプラグインの更新状況を確認することが推奨されています。


配信画面を作成する際に便利な「ソースのスナップ機能」も改善されました。スナップ機能は、画像やテキスト、ウェブカメラなどのソースをプレビュー画面上で移動した際に、画面の端やほかのソースの位置に自動的に吸着させる機能です。バージョン33.0.0では吸着位置を示す視覚的なインジケーターが追加され、ソース同士が直接接触していなくても、同じ水平・垂直方向の軸に沿って位置をそろえられるようになりました。また、非表示にしているソースには吸着しなくなっています。

各種設定に使われる数値入力欄の操作性も向上しています。従来は数字を入力できなくなったり、数値の一部が見切れたりする場合がありましたが、これらの問題が改善されました。また、入力した数値はEnterキーを押すことで確定する方式に変更され、Enterキーを押しても設定ウィンドウが閉じなくなっています。Shiftキーを押しながら上下の矢印キーを操作すると、数値を複数ステップずつ変更することも可能です。

ゲーム配信に関係する変更としては、ゲームキャプチャー機能におけるフルスクリーンゲームの検出処理が改善されています。また、スタジオモードでグループ内のソースを移動した際に、実際の配信映像に意図せず変更が反映されたり、表示が乱れたりする問題も修正されました。スタジオモードは、視聴者に表示される映像とは別にプレビュー画面で構成を確認できる機能であり、今回の修正によってプレビューでの編集内容が配信映像に影響する不具合が解消されています。

音声関連では、ソースごとの音声モニタリングをホットキーで操作できるようになりました。音声モニタリングはマイクやPCの音声などを自分のヘッドホンで確認するための機能で、これにより配信中にマウスで設定画面を開かなくてもホットキーから音声モニタリングを制御できます。また、外部ツールやWebSocket経由で音声モニタリングを操作した際に、画面上のアイコンが実際の状態と一致しなくなる問題も修正されています。


動画のエンコードに関しては、Arm64版でNVIDIAのハードウェアエンコーダー「NVENC」が有効になりました。NVENCは対応するNVIDIA製GPUを使用して動画を圧縮する仕組みで、CPUへの負荷を抑えながら録画や配信を行う際に役立ちます。ただし、利用には対応するNVIDIA製ハードウェアが必要であり、すべてのArm64搭載PCで利用できるわけではありません。また、NVIDIA Audio EffectsとNVIDIA Video Effectsについても、新しいNVIDIA Broadcast SDKへの対応が追加されています。

録画機能では、Hybrid MP4/MOV形式でのファイル分割処理が改善されています。さらに、簡易出力モードで録画する際の音声ビットレートが、音声チャンネル数に応じて調整されるようになりました。このほか、設定したエンコーダーが利用できない状態でプロファイルを読み込んだ際の確認処理も追加されています。

不具合修正では、AMD製GPUのハードウェアエンコーダー「AMF」を使用した際に、Bフレームの時間情報を計算する処理の問題によって配信が切断される場合があった不具合が修正されました。Bフレームは動画の圧縮効率を高めるために使われるフレームの一種で、今回の問題はその時間的な位置を計算する処理に関係していました。

そのほか、出力解像度の設定が不適切な場合に配信・録画の出力処理が終了しなくなる問題や、映像・音声処理中に動作が停止する可能性のある問題なども修正されています。OS固有の不具合としては、macOS 27.2での起動時のクラッシュや、Linux環境でUSBマイクを取り外した際にクラッシュする可能性がある問題にも対処しました。

また、macOSでは画面キャプチャー時の透明部分の扱いが改善され、LinuxではPipeWireを使用した画面キャプチャーのソースがスタジオモードで重複する問題が修正されています。一方、バージョン33.0.0からはUbuntu 24.04のサポートが終了しています。

セーフモードについても変更が加えられました。セーフモードは、プラグインなどが原因でOBS Studioに問題が発生した際に、機能を制限して起動するためのモードです。今回の更新では、セーフモードで起動した際にWebSocketサーバーが起動しないようになりました。WebSocketは外部ツールからOBS Studioを操作するために使われる仕組みであり、セーフモードではこうした外部からの操作も制限されます。

OBS Studio 33.0.0はWindows、macOS、Linux向けに公開されています。今回の更新ではブラウザ機能やプラグイン管理などの内部基盤が大きく変更されているため、特にブラウザソースやサードパーティー製プラグインを多用しているユーザーは、アップデート後に既存の配信画面やプラグインが正常に動作するか確認することが推奨されています。

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