ビッグバリュー、AX本部新設…公共分野の転換主導へ

データテック企業のビッグバリューは4日、データ・AIの専門力量を結集した「AX(AIトランスフォーメーション)本部」を新設し、公共市場の攻略に乗り出すと明らかにした。業務にすぐ活用できる「AIレディー・データ基盤」のサービスと専門人材を通じ、公共AXを支援する計画だ。
ビッグバリューによると、AX本部はFDE(フォワード・デプロイド・エンジニア、前方配置エンジニア)とFDDS(フォワード・デプロイド・データサイエンティスト、前方配置データ科学者)など、AI・データ専門家で構成される。全員が現場に常駐し、実務担当者と共に問題を定義し、解決策を検証する。
ビッグバリューは、顧客が解決しようとする業務上の問題と、それを支えるデータ基盤に注目する。必要なデータを確保して事業につなげられるか、実際の業務で使う基準がデータに盛り込まれているかを検証する。10年にわたり蓄積した現場経験を基に、データ準備からAIの適用・運用までを網羅する「フルスタック問題解決型」のAX体制を整えた。
公共市場でもすでに評価を受けている。資産管理・火災・消防安全分野の3機関と事業を進め、AX事業を拡大している。行政中心複合都市建設庁をはじめ、交通・保健など多様な分野の政府省庁・機関6カ所を対象に助言も行った。
代表的な事例は、農林畜産検疫本部と推進した「高病原性鳥インフルエンザ危険度予測AIモデル構築事業」だ。車両GPSや渡り鳥の移動、衛星画像など80種類余りのデータを統合し、高リスク地域と農場、優先点検対象を提示して、限られた防疫資源の効率的な配分を支援する。これは、事後対応中心の防疫業務をデータ基盤の先制対応へ転換するのを後押しする。
金融分野でも、AI相場と不動産データを活用した担保価値の判断、支店別の後背地分析と事業量予測を通じた出店検討など、現場の重要な意思決定を支援してきた。
ビッグバリューは、顧客データのAI活用準備度を確認するため、独自に構成したデータ管理・活用原則を用いている。これは国際的なデータ管理・活用原則であるFAIRに着想を得たものだ。FAIRは、▲発見可能性(Findable)▲アクセス可能性(Accessible)▲相互運用性(Interoperable)▲再利用性(Reusable)などを指す。こうした原則を通じてデータ活用の条件を点検し、別途のデータ品質検証と実務者インタビューを並行して行う。約4週間の診断を通じ、改善の優先順位と後続の実行課題を提示する。
ビッグバリューのク・ルム代表は「顧客にとって重要なのはAI導入そのものより、実際の業務問題が解決され、働き方が変わることだ」とした上で、「金融、流通、テックなど民間分野で蓄積したAX経験と方法論を基に、公共現場の実質的なAX転換を主導していく」と述べた。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.