タイアップ炎上で広告に指針 「受け入れられるか」確認―厚労省
厚生労働省=東京都千代田区
厚生労働省は、映画やドラマとタイアップ(提携)して政策を周知する広告について、作成する際の注意点をまとめたガイドラインを策定した。がん患者支援に向けたポスターがSNS上で「炎上」したことを受けた対応で、「当事者に受け入れられるか」「誤解や偏見を助長する恐れはないか」などを関係者に確認することを盛り込んだ。
がん支援、映画との提携中止 「死を想起」で批判集まる―厚労省
厚労省は、がん患者らへの支援制度を周知するため、がんを宣告された女性を描いた映画とタイアップ。病院などにポスターを送ったが、映画が女性の死を扱うため、「患者が見たらどう思うか」との批判が相次ぎ、掲示中止を依頼した。
ガイドラインでは、まず広報室が政策との関連性や内容が健全か、出演者に社会的リスクはないかを確認すると明記。次に担当課が試写を見て内容を把握した上で、当事者や支援者に広告案を示して意見を聴取する。例えばがん検診の啓発では、受診対象者や闘病経験者、患者家族、医療関係者の意見を聞くとした。最終的に担当部局長の確認を経て、タイアップを決める。
政府内では、元暴走族らが出演するインターネット番組と提携した法務省でも、出演者の発言への批判からタイアップを取りやめた。炎上をどう防ぐかは各省庁共通の課題で、厚労省のガイドラインに問い合わせも寄せられているという。
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