[ITmedia News] “ほったらかしAI動画編集”を「DaVinci Resolve」で試す これが今のベストチョイスかも
著者
小寺信良
[ITmedia]
ここのところ、動画編集ツールのエージェンティックAI対応が続いている。ここまで米Adobeの「ChatGPT」用プラグインと、新進気鋭の編集ツール「Palmier Pro」をご紹介した。3つめは「DaVinci Resolve」である。
9月8日に公開された新バージョン21.1ではさまざまな機能強化が図られているところだが、最大の特徴はエージェンティックAI対応となったところだ。ただし有償のStudio版のみの機能である。
バージョン21.1で追加された機能。 エージェンティックAI対応は「AIアシスタントコントロール」として紹介されている
上記3つの編集ツールは、それぞれがエージェンティックAIへの対応方法に違いがある。Adobeプラグインは、ChatGPTで動画編集に対するコマンドを投げると、それを処理するのは、クラウド上で呼び出される「Premiere」の機能だ。人間が参照できるUIを持たず、エンジンだけが存在するようなスタイルで、素材もクラウドにアップロードする。編集結果だけがChatGPT上で返ってくるといった構造だ。ただ現状はまだ基本機能が足りないため、今後のアップデートが待たれる。
Palmier Proは、ローカルコンピュータ上にUIを持つソフトウェアで、このソフトウェア上にAIコマンドを入力するプロンプト欄がある。1つのアプリだけで編集作業とAIコマンド処理ができるほか、このアプリ上から他の画像・動画・音声生成AIも扱える。またMCPサーバを通じて、ローカル上の別のエージェンティックAIからの指示も受けられる。こちらはできることはローカル上のPalmier Proの機能を超えられないので、編集ツールとしての発展が望まれる。
今回ご紹介するDaVinci ResolveのAI連携は、Palmier Proの方式に近いものではあるが、編集ツール内にAIコマンド用プロンプト欄はなく、最初からMCPサーバを立てて外部のエージェンティックAIからアクセスすることが前提となっている。生成AIを利用する際も、エージェンティックAIから指示することになる。ただし編集ツールとしては既に完成の域に達しているハイエンドツールなので、できることが幅広い。
実際にどのような動きになるのか、ご紹介してみたい。
編集ツール内での操作
DaVinci Resolve Studio 21.1と連携できるエージェンティックAIは、「Claude」「Claude Code」「ChatGPT Codex」などと紹介されている。今回はChatGPT Codexを使用する。モデルは最新の「GPT-6 Astra」を使っている。
まずDaVinci Resolveのファイルメニューから「Setup AI Assistants…」を選択すると、現在のローカルマシンにインストールされている対応AIの一覧が表示される。筆者の環境ではChatGPT Codexしかインストールしていないのでほかに選択肢が出てこないが、Claude Codeなど他のAIもインストールしている環境では、そのAIも選択肢に表示されるはずだ。
ファイルメニューに 「Setup AI Assistants…」が追加された
動作させたいAIを選択してOKを押し、DaVinci Resolveを再起動すると「ResolveMCP」が走るので、連携するようになる。ただし実際にDaVinci Resolveで作業する際には、ChatGPTに対して幾つか権限を与える必要がある。これらについてはChatGPT側で指示を出してくれるので、それに従って設定する。
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