[ITmedia News] サイバー攻撃対策で自社通販サイト閉店 ドールのアゾン「個人情報を社内に保管しない」方針へ
著者
岡田有花
[ITmedia]
ドールの製造・販売を手掛けるアゾンインターナショナルは11月6日、公式オンラインショップ「AZONET」(アゾネット)を閉店すると発表した。昨今のサイバー攻撃のリスクを鑑み、「個人情報を可能な限り社内システムに保管しない」方針に切り替えるため。
楽天市場の「アゾンレーベルショップ楽天市場店」は維持する。顧客には楽天市場の利用を呼び掛けている。
サイバー攻撃による個人情報流出が相次ぐ中、自前の通販サイトを捨てるという異例の判断をした同社。多くのユーザーが「購入しづらくなる」と残念がる一方で、「セキュリティ対策費用などを考えると賢い判断」など、肯定的な意見も出ている。
「セキュリティ強化」で一時停止→そのまま閉店
同社は10月、メールマガジン配信サービス「ブラストメール」への不正アクセスで、顧客のメールアドレスが漏えいしたと発表していた。また10月26日からは「セキュリティ強化の予防的措置」として、公式オンラインショップと公式サイト、問い合わせフォームの運用を止め、メンテナンスを行っていた。
11月6日、公式Xで「昨今のサイバー攻撃のリスクや情報セキュリティ情勢を鑑み、お客様の個人情報非保持化を最優先事項と捉え、可能な限り社内システムに保管しない方針」をとるとし、公式オンラインショップの閉店を発表。ユーザーに理解を求めている。
個人情報「持たない」方向へ……「焼き肉きんぐ」や「ゆで太郎」も
個人情報漏えい事案が続いていることを受け、個人情報を「持たない」方向に動く企業が増えている。
不正アクセスで10月、会員の個人情報1078万件が漏えいした「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションは、グループの公式アプリで、保持する個人情報を減らす方針を示している。
2027年上半期をめどに、「焼肉きんぐ」を含むグループの公式アプリ計11本で、氏名や電話番号の保持をやめる予定。予約機能のためメールアドレスの取得は続けるが、将来はメールアドレスも含め個人情報を持たない仕組みに作り替える。
そばチェーンの「ゆで太郎」を運営するゆで太郎システムは、Facebookアカウントと連携して氏名や住所、誕生日などを登録するとクーポンが届く「バースデークラブ」の終了を発表。12月分のクーポン発送後に登録された個人情報を消去する方針だ。
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