米ケネディ・センターが破産と閉鎖の危機、トランプ氏の名を冠して生き残り模索
【ワシントンAFP=時事】米首都ワシントンにある総合文化施設ケネディ・センターが、破産と数日以内の閉鎖の危機に直面していると、米紙ワシントン・ポストが13日に報じた。(写真は米首都ワシントンにある総合文化施設ケネディ・センター)
同紙が入手した文書によると、財政難および安全上の問題から、ケネディ・センターの本館を閉鎖するかどうかについて、理事会が15日に投票を行う予定だという。
当局者は文書の中で、ケネディ・センターが「数週間以内に給与や定期的な保守契約の支払いができなくなる可能性がある」と警告していると、同紙は報じた。
事前配布された57ページに及ぶ会議資料では、同施設でドナルド・トランプ米大統領の貢献を公に認めることが、存続に向けた資金調達支援の確保につながると主張されている。
大規模改修の功労者としてトランプ氏を称えるため、「理事らは建物の名称の下にある外壁に刻む10通りの銘文案から、一つを選ぶよう求められている」とワシントン・ポストは伝えている。
トランプ氏は2期目の任期開始直後、1963年に暗殺される前に公民権運動を推進した故ジョン・F・ケネディ大統領にちなんで命名された同施設の会長に就任した。
昨年12月には、トランプ氏が指名した理事会が同施設の名称を「トランプ・ケネディ・センター」に変更することを決議したが、後に裁判所によって差し止められた。
トランプ氏が関与を強めたことに反発し、多くのアーティストが同施設での公演をキャンセルした。米メディアによると、チケットの売上は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)以降では最低の水準に落ち込んでいたという。
同紙によると、施設側は予算で見込んでいた2億2000万ドル(約337億円)の収益のうち約1億2400万ドル(約190億円)しか確保できず、前会計年度で大幅な支出削減を行った後も「約2300万ドル(約35億円)の赤字が残る状態」だったとされる。
さらに今月初めの激しい嵐により建物自体も被害を受けており、修理が必要な箇所が相次いでいる。
匿名を条件にAFPの取材に応じた広報担当者は、「会長であるトランプ大統領の名前を建物に加えることは、新たな寄付者を呼び込み、センターの改修に向けた追加資金を集める上で不可欠だった」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
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