OpenAIのスパイ容疑者は「サウジアラビア政府文書」というフォルダにアクセスしていた
アルフォザン容疑者は2009年にアメリカへ移住。マサチューセッツ工科大学とカリフォルニア大学バークレー校で技術系の学位を取得し、OpenAIに勤務していた頃はカリフォルニア州の自宅で妻と幼い息子と暮らしていました。採用時に年俸32万5000ドル(約5200万円)と220万ドル(約3億4900万円)相当の株式報酬を提示されるなど、待遇は良かったようです。
アルフォザン容疑者は、妻の学生ビザが期限切れになったことから、2カ月間の有給休暇を利用して妻と息子をサウジアラビアに移住させる計画を立てていたとされています。アルフォザン容疑者は家族全員分の片道航空券を用意し、サウジアラビアの首都リヤドに渡る予定でしたが、搭乗の数日前に逮捕されました。ただ、妻と息子はアルフォザン容疑者の逮捕後に出発を早めて既にアメリカを出国していると伝えられています。
FBIは、アルフォザン容疑者が以前からサウジアラビア政府の関係者とやりとりしていた証拠があると主張しています。例えば、「サウジアラビアにはあなたが必要です。アメリカよりも!」といったサウジアラビアを支援するよう促すメッセージがアルフォザン容疑者に送られていたり、アルフォザン容疑者がiPhoneのブラウザで「Saudi Gov Docs(サウジアラビア政府文書)」というフォルダにアクセスしていたりしていたとのこと。このフォルダには、アルフォザン容疑者がオフィスに仕掛けたとされる2つ目の盗聴器の写真も保存されていたそうです。また、妻と息子が出発を早めた際、当該航空券の代金を支払ったのはサウジアラビア政府だったとFBIはみています。
こうした証拠があることから、連邦検事はアルフォザン容疑者の勾留延長を裁判所に要請。「アルフォザン容疑者が合計10年間にわたるハイテク企業勤務によって多額の報酬を得ており、サウジアラビアへ逃亡するための十分な資金を持っている。容疑者にはサウジアラビア政府から際限なく支援を受けられるとみられる状況があり、保釈すると逃亡する危険性がある」と主張しました。これを受け、裁判所は勾留延長を認めました。
なお、アルフォザン容疑者が実際に政府のために盗聴を行っていたという証拠は公開されていません。アルフォザン容疑者は妻の個人用ChatGPTアカウントを使い「録音装置を改造して音声を検知すると自動的に録音を開始し遠隔操作を可能にする方法」を調べるなど、綿密に計画を練っていたようです。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.


