韓国軍兵士負傷、北朝鮮地雷か 緊張高まる可能性
南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の韓国側で、北朝鮮が埋めたとされる木箱入りの地雷が爆発する様子を捉えた画像=2015年8月(韓国軍合同参謀本部提供)(EPA時事)
【ソウル時事】韓国と北朝鮮の軍事境界線付近で地雷が爆発し、韓国軍兵士3人が重軽傷を負う事故があり、韓国軍は28日、「北朝鮮の地雷である可能性が極めて高い」と発表した。韓国軍関係者は「最終的に北朝鮮の地雷と判断されれば、わが軍は相応する措置を取る」と強調。李在明政権は米朝対話の実現を訴えるなど北朝鮮に融和的な姿勢を取るが、結論が出れば緊張が高まる可能性がある。
事故は21日に境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の南側で発生。兵士2人が重傷を負い、うち1人は足首を切断したと伝えられている。
韓国軍関係者は、爆発の様子などから韓国軍の地雷ではないと判断。また、爆発地点から約1メートルの場所に、北朝鮮軍が使う木箱入りの地雷と類似した地雷があったと指摘した。
2023年末に韓国を「敵対国」と位置付けて以降、北朝鮮軍は境界線付近に壁を建設したり、越境して新たに地雷を埋設したりしている。韓国軍によると、爆発地点は境界線から約10メートル。雨で流れてきたことなども考えられるが、韓国軍は昨年9月に現場周辺で北朝鮮による地雷埋設の痕跡を発見していたという。
境界線付近では15年8月にも韓国軍兵士2人が地雷で重傷を負った。当時は韓国軍が直後に調査し、6日後に北朝鮮が埋めたと発表。韓国側が拡声器による宣伝放送に踏み切ったのに対して北朝鮮軍が砲撃で応じ、一触即発の事態となった。
28日に姜信哲国防相と会った保守系最大野党「国民の力」の張東赫代表は「北朝鮮が新たに埋設した地雷なら、明白な侵略行為だ」と強調した。
支持率が下落する李大統領としては、「弱腰」批判は避けたいところ。一方で、22日の国連総会演説で米朝対話の再開などを訴えたばかり。抑制的に対応したいのが本音とみられ、難しい対応を迫られそうだ。
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