せき止め湖、水量増も 被災地で雨予報―ネパール洪水・中国
28日、土石流の被害を受けた中国チベット自治区のネパール国境付近で救助活動に当たる当局者(AFP時事)
【北京時事】ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流災害で、救援活動の妨げとなっているのが、川がふさがれてできた「せき止め湖」の存在だ。中国側のチベット自治区シガツェは29日、雨交じりの天候となった。せき止め湖の水量が増えて決壊する恐れがあり、現場では警戒が続く。
「誰かいますか。誰かいますか」。土石流の直撃を受け跡形もなくなった国境検問所一帯で、中国の救援隊が同日、生存者の捜索活動を本格的に始めた。観光客や出入国管理・税関の職員が多数行方不明になっているとみられるが、付近の道が寸断され、現場で活動する人員は限られている。
せき止め湖が決壊した場合、検問所があった一帯に一気に大量の水や土砂が流れ込むと予想されるため、現場では二次災害を懸念しながらの難しい救援活動を強いられている。高山地帯の険しい谷あいで、決壊時にはほぼ逃げ場がない地形だ。
国営中央テレビなどによると、せき止め湖にたまった水は下流域への流出が続き、決壊のリスクは一時的に低下。しかし、30日にかけて雨脚が強まる予報となっており、同テレビは貯水量が再び増えて決壊リスクが高まる可能性を指摘した。
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