ネタニヤフ首相に賛否 与党牙城で支持離れも―イスラエル総選挙
【エルサレム時事】27日投票のイスラエル総選挙では、ネタニヤフ首相率いる右派与党リクードの劣勢が伝えられている。リクードが基盤とする地域で有権者に話を聞くと、ネタニヤフ氏への熱烈な支持と共に、支持離れの声も聞かれた。
与党リクード、第1党困難か ネタニヤフ首相の進退焦点―27日、イスラエル総選挙
パレスチナ自治区ガザの境界から近いイスラエル南部スデロト。伝統的にリクード支持者が多い。2023年10月のイスラム組織ハマスの越境攻撃で被害を受けた。攻撃を許したネタニヤフ氏の責任が選挙の争点だが、退役軍人アルベルト・イタールさん(72)はネタニヤフ氏だけでなく「治安機関の責任が大きい」と擁護。政治経験豊富な「ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)は特別だ」と語った。
同じくスデロトで暮らす女性シリルさん(27)は、投票先についてリクードか別の政党かで迷う。対パレスチナでネタニヤフ氏より強硬なベングビール国家治安相の「ぶれない姿勢」を評価。ベングビール氏の極右政党に気持ちが傾いていた。
レバノンとの境界に近い北部キリヤトシモナもリクードの「牙城」だが、自営業の女性リザさん(67)はネタニヤフ政権への憤りを強めている。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘の影響で、昨年1月まで2年ほど避難生活を余儀なくされた。戦闘で損壊した自宅の復旧に関しても、当局は「協議する」と言うだけで一向に進まないためだ。
リザさんは、北部地域の安全に対する政府の備えや住民支援が不十分だと指摘。「ネタニヤフ氏のリクードには絶対に票を入れない。そもそも投票に行くかも分からない」と最近の国政への失望をあらわにした。
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