AIのせいで宿題を採点する意味がなくなったとしてフィールズ賞受賞の数学教授が「提出しただけで評価する」方式に変更
この発表を受けて実施されたインタビューで、ボルチャーズ氏は「AIが現在のペースで進歩し続けるなら、数年後には、人間の数学者ができることで、AIがより優れた方法でできないことは何もなくなるでしょう」と発言しています。
またインタビューの中で、多くの生徒がAIを使って常に高得点を取っていることから、宿題の正誤を採点するために採点者に報酬を支払うのは「無意味だ」と感じ、宿題の採点は「完了度合い」に基づいて採点していることを明かしました。ボルチャーズ氏は「あまりよいシステムではありませんが、今は他に選択肢がありません」と語っています。
さらに、OpenAIが社内AIモデルで722本の未解決問題に関する数学的成果を発表するなど、AIの発達が数学界に大きな影響を与えていることについて、ボルチャーズ氏は「5年前には、『数学者になることがAIブームにおいて最も安全な職業の1つ』と思われていました。しかし、学生に数学科への進学を勧めるべきかどうか、もはや分かりません。どうアドバイスすればいいのか全く分かりません。ChatGPTにも同じ質問をしてみましたが、ChatGPT側も何が起こるか全く分からないと言っていました」と述べています。ただし、学術システムにはボルチャーズ氏が言うところの「慣性」があり、AIの発展にもかかわらず、これからも数学科の状況がしばらく変わらない可能性も考えられるとのこと。
カリフォルニア大学バークレー校の学部教育担当副学長補佐兼最高学術技術責任者のアン・マリー・リチャード氏によると、授業におけるAIの活用方針は教員の裁量に委ねられているそうです。一方で、AIツール・トレーニング・ポリシーに関するキャンパスディレクトリである「AIハブ」には、教員がシラバスで使用できるAI利用に関する記述例のデータベースが拡大しつつあり、AIの使用に関する方針が整いつつあるとリチャード氏は語りました。
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