[ITmedia ビジネスオンライン] 人の力で「ミセスを見つけた」 ユニバーサル ミュージック社長が語る、AI時代に残る「人間の仕事」
「AIがあれば、Mrs. GREEN APPLEを見つけられたのか」──。かつて、まだ“無名”だったMrs. GREEN APPLEの才能を見出したユニバーサル ミュージックの藤倉尚社長は10月27日、KDDIが開催した法人向けの事業説明会に登壇してこう話す。
テクノロジーの発展によって、音楽の制作や届け方は大きく変わりつつある。一方、AI時代でも変わらないものがある。新たな才能を発掘し、育て、世の中に感動を届けるという役割だ。
藤倉社長は、AIによって人間の価値は小さくなるのではなく、むしろ大きくなると考えている。AIによって音楽業界はどう変わるのか。
本稿はKDDIが10月27日に開催した法人向けの事業説明会「KDDI SUMMIT 2026」のセッションの一部を基に記事化したものです。
「音源を届ける」から「アーティストの価値を高める」へ
ユニバーサル ミュージックは、世界60の国と地域に拠点を持つ音楽会社だ。クラシックやジャズ、ポップなどさまざまなジャンルの有名アーティストを抱えている。国内では「Mrs. GREEN APPLE」や「Ado」「スピッツ」「AKB48」など、250組を超えるアーティストが所属する。
ユニバーサル ミュージックの藤倉尚社長(発表会にて編集部撮影、以下同)
同社のビジネスは、テクノロジーの進化とともに変化してきた。かつてはレコードやCDなどの音源を商品として届けることが中心だったが、ダウンロードやストリーミングの普及によって、音楽の楽しみ方は大きく変わった。
SNSやYouTubeの登場で、アーティスト自身がファンと直接つながれるようになった。グッズやライブなども含め、音源を届けるだけでなく、アーティストの魅力を知ってもらい、ファンとの関係を深めることが重要になっているという。
藤倉社長は「私たちに求められているのは、音源や映像を届けるだけでなく、アーティストの価値をどう最大化するかということだ」と話す。テクノロジーの進化によって音楽の届け方は変わっても、新たな才能を発掘し、育てるという役割は変わらないという。
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