韓国与党代表に金民錫前首相 李大統領の路線「信任」
17日、韓国・大田で開かれた革新系与党「共に民主党」党大会で演説する金民錫前首相
【大田(韓国中部)時事】韓国の革新系与党「共に民主党」は17日、中部・大田で党大会を開き、新代表に金民錫前首相(62)を選出した。金氏は、昨年の李在明政権発足以来、首相として大統領を支えた。李氏の中道・実用路線が信任されたと言え、大統領支持率が下落する中、政権の安定を望む党員心理が反映された格好となった。
代表選は事実上、金氏と、李氏と確執がある鄭清来前代表(61)の争い。党員・代議員投票7割、世論調査3割を合算する方式で行われた。過半数を獲得した候補がいなかったため、3位の宋永吉元代表の票を再配分し、最終的な得票率は金氏54.1%、鄭氏45.9%だった。金氏は受諾演説で「大統領と政府に全面協力し、その成功のために奮闘する」と強調した。
昨年8月に代表に就いた鄭氏は検察・司法改革など中道・保守層の反発が強い政策を強硬に推進。鄭氏が勝利すれば、李氏の求心力が弱まりかねないとみられていた。李氏は6月、党員の3割が居住する革新系の支持基盤、南西部の全羅道地域に800兆ウォン(約90兆円)を投資し半導体工場団地を造成する計画を発表。政権を挙げた金氏への後押しが奏功した形だ。
「金氏が代表になれば、李氏は安心して中道・実用路線を進められる」(専門家)と指摘され、対日関係を重視する李氏の「実用外交」への影響は出ない見通しだ。金氏自身も河野太郎元外相との親交が知られ、日本への理解があるとされる。
代表の任期は2年。途中で退任しなければ2028年4月に行われる総選挙の公認権を持つことになる。代表選の過程で金、鄭両氏は中傷を交えた激しい舌戦を展開。金氏は総選挙で李氏に近い勢力を中心に候補擁立を進めるとみられ、両勢力の対立が残るのは確実だ。
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