[ITmedia News] NVIDIAとAMD、MetaとのAI分野での提携拡大を発表 「Muse」の強化や次世代インフラ構築で協力
米NVIDIAと米AMDはそれぞれ10月26日と27日(現地時間)、米MetaとAI分野における戦略的提携を拡大すると発表した。両社とも、MetaのAIエージェント「Muse」やその関連モデルの開発および運用を支援するとともに、同社が目指す「パーソナル超知能」の実現に向けたAIインフラの強化で協力する。
NVIDIAは26日の発表で、Museおよびそのモデルファミリーの学習・推論性能を向上させるため、Metaとの協業を拡大すると説明した。AIエージェントのワークフロー全体を最適化し、性能向上と総保有コスト(TCO)の削減を目指す。
両社は、AIエージェントを安全に展開するための「NVIDIA OpenShell」や、エージェントの動作を監視する「NVIDIA Sentry」の活用でも協力する方針だ。Metaは次世代AIインフラとして、NVIDIAの「Vera Rubin」や「Vera CPU」の導入を拡大し、ネットワーク製品の「Spectrum-X Ethernet」や「BlueField-4」も採用する計画だ。
一方、AMDは27日の発表で、ラックスケールAIシステム「Helios」の初期導入分がMetaに設置され、テストが進んでいることを明らかにした。今後、本格的な展開を目指す。
MetaのMuseを稼働させる専用コンピューティング環境にはAMDの「EPYC」プロセッサが採用されている。Metaは既に複数世代にわたり数百万基のEPYCを導入しており、第6世代EPYCの主要顧客でもある。
また、AMDの「Instinct」GPUは、MetaのAIモデルの学習やランキング、レコメンデーション処理に利用されている。両社はMetaのワークロードに最適化したカスタムGPUの導入や、次世代の「Instinct MI500」シリーズなどでも協力する。AMDはMetaの「Muse Spark Open」をInstinct GPUで、「Muse Glimmer」をRyzen AI搭載PCやRadeon GPUで利用できるよう、モデル公開初日から対応したとしている。
両社はMetaへの出資も発表した。NVIDIAは30億ドル、AMDは10億ドルを、Metaが26日に発表した株式発行計画に出資する。MetaはAIインフラへの投資拡大を目的として、最大950億ドル規模の資金調達を計画している。
Metaは2月にも、NVIDIAとの数百万基規模のGPU・CPU供給契約や、AMDとの最大6ギガワット相当のGPU導入を伴う戦略的提携を発表している。3月には独自開発のAIチップ「MTIA」の新モデルも披露しており、外部メーカーとの協力と自社開発の両面からAIインフラを強化している。
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