[ITmedia News] フランスのスーパー数百店舗で冷蔵設備にサイバー攻撃 温度が最高50度に上昇し食品大量廃棄に
フランスのスーパーマーケットで10月11日夜から12日(現地時間)にかけて、冷蔵・冷凍設備を標的とする大規模なサイバー攻撃が発生した。報道によると、冷蔵設備の温度が最高50度に上昇し、生鮮食品や冷凍食品が大量に廃棄される被害が出ている。被害は数百店舗に及び、フランス当局が捜査を開始した。
Super UやHyper Uなどを展開する仏Coopérative Uのドミニク・シェルシェCEOは12日、LinkedInへの投稿で、系列の複数店舗で冷蔵設備がサイバー攻撃を受けたことを認めた。。冷凍設備の専門業者と連携して早期の復旧を進めているとし、今後の調査で攻撃の実態が明らかになるとの見通しを示した。その上で「生鮮食品の保存とフランス国民への食料供給に不可欠な設備を攻撃することは、極めて重大で前例がない。容認できない」と非難した。
Intermarchéも攻撃を受けたことを認めている。Reutersによると、同チェーンでは約150店舗が被害を受け、衛生上のリスクを避けるため、影響を受けた冷蔵設備内の食品を廃棄した。
攻撃では冷蔵設備の霜取り機能が不正に操作され、通常は一定時間だけ作動する霜取り運転が継続するよう設定されたと報じられている。これにより庫内温度が最高50度まで上昇し、一部では火災も発生したという。
冷蔵設備の制御機器を製造するデンマークのDanfossは12日、業界メディアCooling Postに声明を出した。影響を受けた機器の大半は、旧型製品か、古いファームウェアを使用している現行製品だったという。
同社は被害を受けた顧客と協力し、可能な場合のファームウェア更新、ネットワーク保護の強化、インターネットへの直接接続の解消などを進めていると説明した。
Reutersによると、パリ検察当局は捜査を開始しており、被害店舗の特定や食品の損失、火災との関連を調べている。攻撃者や具体的な侵入経路は明らかになっていない。
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