[ITmedia News] 出社日 vs. 在宅日、運動量はこれだけ違う??ハイブリッドワーカー100人弱の太ももにデバイス装着し計測
著者
山下(Seamless)
[ITmedia]
Innovative Tech:
2019年にスタートした本連載「Innovative Tech」は、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説する。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。X:@shiropen2
フィンランドのトゥルク大学などに所属する研究者らがInternational Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activityで発表した論文「How composition of device-measured 24-h movement behaviors differs between office and remote workdays among hybrid workers?」は、ハイブリッドワーカーの出社日とリモートワーク日における、24時間の身体活動の違いをウェアラブルデバイスを用いて分析した研究報告だ。
出勤ワーク vs. 在宅ワークのイラスト (絵:おね)
研究チームは、ハイブリッドワーカー97人を対象に、太ももに装着する加速度計を用いて、出社日とリモートワーク日の24時間の過ごし方の違いを調査した。
特に、就床時間、座位行動(座る・寝転がる)、低強度の身体活動(立つ・軽い歩行など)、中高強度の身体活動(速歩・サイクリングなど)の4つの行動に費やす時間を測定した。
調査の結果、リモートワーク日は出社日に比べて、動かない時間が増えていることが明らかになった。具体的には、リモートワークの日は出社日と比べて、ベッドにいる時間(睡眠など)が14分長く、座位時間が44分も増加していた。
その一方で、立つ・少し歩くといった軽い活動は37分減少し、早歩きや自転車などの少し息が上がる活動も21分減少していた。データの動きを分析すると、出社日には通勤やオフィスでの立ち仕事などで自然に行われていた活動が、リモートワークの日にはそのまま座る時間やベッドで過ごす時間に置き換わってしまっていることがわかった。
この運動不足の背景には、通勤がなくなることに加えて、自宅ならではの労働環境が影響していると考えられる。自宅には同僚に話しかけられたり会議室へ移動したりといった、作業を中断して立ち上がるきっかけが少ないため、つい長時間座り続けてしまう。
通勤時間の削減によって睡眠時間が伸びるかもしれないが、座りすぎや運動不足は健康への悪影響につながる恐れがある。
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Source: Suorsa, K., Tuominen, M., Pasanen, S. et al. How composition of device-measured 24-h movement behaviors differs between office and remote workdays among hybrid workers?. Int J Behav Nutr Phys Act (2026). https://doi.org/10.1186/s12966-026-01959-0
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2019年にスタートした本連載「Innovative Tech」は、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説している。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。
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2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。
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