バイナンスでビットコイン1兆9000億ウォン盗難…北朝鮮の年間商品輸出額の3倍

北朝鮮が背後にいると指摘されたバイナンスのハッキング事件で、盗まれたビットコインがテスラの保有量を上回ることが分かった。金額では北朝鮮の昨年の商品輸出額の約3倍に達する。これにイーサリアムやステーブルコインなど他の暗号資産まで合わせた被害総額は約63億ドルで、暗号資産業界史上最大規模だ。
暗号資産専門メディアのコインデスクとコインテレグラフによると、先月29日に世界最大の取引所バイナンスから盗まれたビットコインは1万8270個と集計された。コインデスクが比較に用いた1個当たり7万8500ドルを適用すると、約14億3400万ドル、韓国ウォンで約1兆9000億ウォンに達する。
盗まれた量は主要企業や国家の保有量と比べても相当な規模だ。テスラが米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書によると、9月末時点で保有していたビットコインは1万1509個だった。攻撃者が今回盗んだ量はこれより約59%多い。コインデスクが伝えたエルサルバドルの先月30日時点の公開準備金約7820個と比べると2.3倍に上る。
暗号資産を扱う取引所の自己保有量も上回った。コインテレグラフによると、コインベースが9月末に投資・運営目的で保有していたビットコインは計1万8071個で、今回の盗難量より199個少なかった。顧客に代わって保管する分は除いた数値だ。スペースXの保有量1万8712個との差もわずか442個にすぎない。
北朝鮮の公式な貿易規模と比較すると、今回の事件の波紋はさらに際立つ。KOTRAの『2025年北朝鮮対外貿易動向』によると、昨年の北朝鮮の商品輸出額は4億6859万ドルだった。今回盗まれたビットコインの評価額だけで、北朝鮮が昨年商品を輸出して得た金額の約3倍ということになる。
資金追跡の過程では、攻撃者が盗んだ暗号資産をイーサリアムに交換した状況も確認された。ブロックチェーン分析会社ビットクエリーによると、先月31日午後4時51分(協定世界時)時点で攻撃者のイーサリアム保有量は52万5201個だった。最初に盗んだ20万630個に、他の盗難資産を交換した分が加わったものだ。
米連邦捜査局(FBI)もこうした動きを追跡している。先月31日に事件の背後に北朝鮮がいると公式に指摘したFBIは「米シークレットサービス、米国税庁犯罪捜査局と共に、攻撃者が盗難資産を主にイーサリアムに転換していることを確認した」とし、「分散型金融と即時交換サービスを利用した追加の資金洗浄が予想される」と明らかにした。さらに「攻撃者が資金洗浄に使用するウォレットアドレスとの取引や、当該アドレスに由来する資産の取引を遮断してほしい」と業界に要請した。
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